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「ワームホール(赤)」 作:姶良信近

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「ワームホール(赤)」 作:姶良信近

彼(姶良信近)が長年モチーフとして用いているワームホールのオブジェです。
一点ものになります。

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ワームホール(wormhole)とは、時空構造の位相幾何学として考えうる構造の一つで、時空のある一点から別の離れた一点へと直結する空間領域でトンネルのような抜け道である。(wikipediaより抜粋)


大きさ:86cm × 86cm × 1cm(横 × 縦 × 厚み)、ホール内径30cm
素材:木製、アクリル絵の具
作:姶良信近(アイラノブチカ)


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「姶良信近という男」

そのとき、彼は髭をたくわえて同じ26歳のわりには落ち着きめいた渋さを放っていた。
’97、足利で俺がやってた店PUTOのイベントに、Yacが連れてきたんだった。
彼は第一次ヘンプブームの先駆け的な存在だったFURTHERというヘンプウェアブランドをやってて、後にその服をPUTOにおくことになって、’98のPHISHアメリカツアーを仲間と一緒に回ったりする仲になっていった。

数年後、東京とファッション業界から離れ富山に戻った彼に、俺は会いに行くようになっていた。
はじめは、姶良君が絵を描いてるってことを人づてに聞いた俺が、数年前から始めてたライブペイントを一緒にやろうって誘ったんだと思う。何度も一緒に描いたけど、渋谷のJZ BratでのBigflogのライブでは、客はハチャメチャだったけど、最高のショーでイイものが描けてたんじゃないかと思う。

今思い返すと、そんなこんなが二人を隔てる時間と距離を繋ぎ止めていたような気がする。

そんな中、2004年バーモントのPHISHライブで親友のカメラマン笠原理恵が、サンフランシスコのFillmoreでやるSTS9のHalloween Partyで二人で描かないかって言ったんだ。
そしてついに、J.GarciaとChris.D、姶良君と俺という4人のメンツでのライブペイントが実現した。
1週間前にS.F入りして、会場で描く絵の下地作りを入念に作り込んでから当日に臨み、もうこれ以上はないっていうくらい全てやり切って燃え尽きた。最高にスペシャルでハッピーでグレイトフルな体験だった。

2008年、地元富山にて、星のみちびきにより心に虹をかける思い(本人談)で、ex.Märchen Shop(メルヘンショップ)を始める。そこで彼は絵を描いたり、立体アートを制作したり、モノづくりに没頭した。この頃シルクスクリーンの版をTシャツに刷り重ねる彼のスタイルが確立していったように思う。
彼が薪ストーブでお茶を入れてくれて、みんなでのんだりただおしゃべりしたり、お店と言うよりは、そこにくる人たちの交流の場だった。誕生日がブッタと同じ姶良君は、みんなに優しかった。
PUTOを閉めて今思えばどん底にいた俺に富山から会いにきてくれたこともあったよな。

彼と描いている傍らにはいつもビートがあって、俺はそこから小さな筆先に生まれる奇跡の瞬間の数々を一緒に楽しんでいたのかもしれない。

姶良の「姶」は見目良い、器量よしという意味があって、その「良」だから要するに最高に素晴らしいってわけだ。その能力の素晴らしさと内側から湧き上がる刹那的な情熱の狭間でもがきながら生きるその不器用さと人間的美しさが彼の作品に表れているのではないか、と勝手に妄想してみる。

(OZ談/NÅTSU著)

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